映画「ブルーム・オブ・イエスタディ」(2016年 ドイツ、オーストリア)
「ブルーム・オブ・イエスタディ」(2016年 ドイツ、オーストリア)
実は、「婚約者の友人」と同じ日に観ました。満員だった「婚約者の友人」に対して、こちらは最終日ということもあって、10人に満たない入場者でした。そしてテーマがはっきりしていて感情移入しやすい「婚約者の友人」に対して、こちらの主人公たちは、複雑な思いを抱いていて感情移入しにくい作品でもありました。案の定、隣席の妻は始まったとたんに寝てしまいました。
ストーリーは、ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、ユダヤ人女性が恋に落ちるお話です。家族の罪と向き合う男、そして、ナチスの犠牲になった祖母を持ち、親族の無念を晴らすために青春を捧げる女。この二人にどんな接点があるのか、それぞれの祖父、祖母の時代は、そして現在は…。
彼らは歴史を携えながら生きており、それゆえに感情が不安定で周囲とのトラブルも絶えません。加害者と被害者の子孫、しかし、そこから二人の接点が生まれてきます。
この設定は、「婚約者の友人」(フランス対ドイツ)と共通しており、現代版ロミオとジュリエットといえなくもありません。...
キャッチ・コピーは、“迷えるオトコとオンナ 昨日に咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)は、きっと明日を輝かせてくれる。”
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