映画「ブルーム・オブ・イエスタディ」(2016年 ドイツ、オーストリア)

2017.11.15 Wednesday 23:04
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    「ブルーム・オブ・イエスタディ」(2016年 ドイツ、オーストリア)
     実は、「婚約者の友人」と同じ日に観ました。満員だった「婚約者の友人」に対して、こちらは最終日ということもあって、10人に満たない入場者でした。そしてテーマがはっきりしていて感情移入しやすい「婚約者の友人」に対して、こちらの主人公たちは、複雑な思いを抱いていて感情移入しにくい作品でもありました。案の定、隣席の妻は始まったとたんに寝てしまいました。
     ストーリーは、ナチスの戦犯を祖父に持つ男と、ユダヤ人女性が恋に落ちるお話です。家族の罪と向き合う男、そして、ナチスの犠牲になった祖母を持ち、親族の無念を晴らすために青春を捧げる女。この二人にどんな接点があるのか、それぞれの祖父、祖母の時代は、そして現在は…。
     彼らは歴史を携えながら生きており、それゆえに感情が不安定で周囲とのトラブルも絶えません。加害者と被害者の子孫、しかし、そこから二人の接点が生まれてきます。
     この設定は、「婚約者の友人」(フランス対ドイツ)と共通しており、現代版ロミオとジュリエットといえなくもありません。...
     キャッチ・コピーは、“迷えるオトコとオンナ 昨日に咲いた花(ブルーム・オブ・イエスタディ)は、きっと明日を輝かせてくれる。”

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    「婚約者の友人」(16年 フランス・ドイツ)

    2017.11.11 Saturday 18:48
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      「婚約者の友人」(16年 フランス・ドイツ)
       気になる映画監督フランソワ・オゾンの作品「婚約者の友人」を観てきました。
       物語は、1919年ドイツの小さな村、婚約者を戦争で亡くしたアンナが墓参りに行くと、見知らぬ青年が婚約者の墓の前で泣いていました。
       泣いていたフランス人のアドリアンは、アンナの婚約者フランツの友人だといいます。物語は、そこからミステリアスな展開をして、戦後のドイツ、フランスの人々の生活と戦争で殺し合った者同士の愛憎渦巻くストーリーが繰り広げられます。戦争によって、運命を狂わされたアンナとアドリアン、そして家族や友人たちにの姿に涙を禁じ得ません。
       観る者の予想を覆す展開、そして、戦争の愚かさをしみじみと考えさせられる作品です。
       ほぼ満員の観客の95%が女性でした。

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      塀の中のジュリアス・シーザー

      2017.11.04 Saturday 23:39
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        「塀の中のジュリアス・シーザー」(12年イタリア)

         大好きなタヴィアーニ兄弟の作品というだけで、ゲットした風変わりな作品です。

         

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        映画の舞台は、ローマ郊外にあるレビッビア刑務所。ここでは年1回囚人たちによる演劇実習が行われ、所内の劇場で一般市民に披露していました。

         今年の演目はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」。シーザーやブルータスなどの主要キャストが重警備棟の囚人(終身刑や長期服役者)に割り当てられます。手探りで練習を行って行くうちに、役柄と現実の境目が入り乱れていきます。刑務所内がローマ帝国へと変貌していきます。

         キャストの中には、過去にこの刑務所に服役経験のある者もおり、迫力満点の作品です。

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        ル・コルビュジェとアイリーン(The Price of Desire)

        2017.11.02 Thursday 23:13
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          「ル・コルビュジェとアイリーン(The Price of Desire)」(15年 ベルギー、アイルランド)

           昨日、妻に呼び出されて渋谷へ出かけました。目的は映画「ル・コルビュジェとアイリーン」を観るためです。建築家とインテリア・デザイナーの愛憎を描いたこの作品、女性の力強い自立と美しさが印象に残る素敵な作品でした。

           オリジナル・タイトルは「The Price of Desire」ですが、邦題を「ル・コルビュジェとアイリーン」としたのは、コルビュジェの作品が2016年に世界遺産に登録され、その中に日本の国立西洋美術館も含まれるという話題性からではないでしょうか。

           ちなみに、2009年のオークションでアイリーン・グレイの手掛けた椅子が家具として史上最高額の28億円で落札された場面から映画がスタートします。

           舞台となる南フランス・コートダジュールの煌めく太陽と海が眩しすぎます。

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