再見ツァイツェン 我的兄弟姐妹

2015.01.23 Friday 22:55
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    JUGEMテーマ:映画の感想
    再見ツァイツェン 我的兄弟姐妹(01年中国)監督ユイ・チョン
     
    この映画を観て泣けなかったら、感性が麻痺してしまったか、涙が枯れてしまったことを覚悟しなければならない。そういう思いで観ました。
    幼いころに離れ離れになってしまった兄弟姉妹が再会を果たす物語。単純明快なお涙頂戴の物語とわかっていながら、涙が止まらない。まだまだ修行が足りないなと、反省させられました。(まだ、涙は枯れていませんでした。)
    さて、この作品で、父親を演じていたのが、崔健(ツイ・ジェン)。映画では、反体制的な教師を演じていますが、中国政府から反体制的なロック・シンガーと見做されていた現実とダブって見えます。

     
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    春夏秋冬そして春SPRING,SUMMER,FALL,WINTER...AND SPRING

    2015.01.16 Friday 22:03
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      JUGEMテーマ:映画の感想
      春夏秋冬そして春SPRING,SUMMER,FALL,WINTER...AND SPRING(03年ドイツ・韓国)監督キム・ギドク
       
       私は、HPのプロフィールで、好きな映画監督としてキム・ギドクを挙げている。しかし、これは結構勇気のいる行為だ。
       なぜなら、彼の作品は、「悪い男」や「サマリア」など反社会的、女性蔑視的なテーマを扱った作品が見受けられるからだ。しかし、人間の根源に迫るような視点、そして、映像美に惹かれて観てしまう。
       今日、紹介する「春夏秋冬そして春」は、山奥の湖に浮かぶ小さな寺を舞台に、老僧に見守られて育つ幼子が、大人へと成長していく一生を描いている。四季折々の風景と重ね合わさる主人公の人生の切なさが胸に迫る。
       エンディングで流れるアリランの歌声が耳から離れない。

       
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      父/パードレ・パドローネPADRE PADRONE

      2015.01.13 Tuesday 23:43
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        父/パードレ・パドローネPADRE PADRONE(77年イタリア)監督パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ
         
         このブログをはじめてから、自分の好きな映画のソフト(DVD、VHS、LD)やパンフレットを見つけて、作品を観てからブログにUPするようにしています。つまり、見つかった順に紹介をしています。
         おかげで、VHSプレイヤーやLDプレイヤーも活躍することになりました。
         ヨーロッパ映画が多くなっていますが、アジアの映画も好きなので徐々に紹介していきたいと思います。
         今日は、「ローズマリーの赤ちゃん」を見ようと思ったのですが、「怖い!」と妻に反対されたので、「父/パードレ・パドローネ」を見ました。パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ監督作品2作目の紹介です。
         この作品は、ヴィアレッジョ文学賞を受賞したイタリアの言語学者ガヴィーノ・レッダの自伝的小説を映画化したものです。
         第2次世界大戦後のイタリア南部の島、サルディーニャ島が舞台です。物語は、小学校に入学した息子の学校へ父親が羊飼いの仕事をさせるため、息子を迎えに行くところからはじまります。そして、息子は20歳まで学校へ行かずに山の番小屋でたった一人で羊飼いの仕事をします。小さな島での、貧しい生活と孤独で厳しい労働が描かれています。
         「文盲の羊飼いだった青年が言語学の研究に目覚め、抑圧的な父親から精神的に自立する過程を感動的に描いた名作です。」(LD解説より)第30回カンヌ映画祭のパルム・ドールを受賞しています。

         
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        マッシュM*A*S*H

        2015.01.08 Thursday 23:21
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          JUGEMテーマ:映画の感想
          マッシュM*A*S*H(69年アメリカ)監督ロバート・アルトマン
           
           舞台は、朝鮮戦争たけなわの移動陸軍外科病院M*A*S*H。3人の名外科医が着任し、手術以外でも常軌を逸したドタバタ騒動を巻き起こします。
           戦争という人間の極限状態にありながら、笑い飛ばしてしまう。パワーを持っています。朝鮮戦争をテーマにしながら、ベトナム戦争を風刺しているのは明らか。
           この映画の冒頭のシーンと歯科医が自殺するシーンで流れる曲「もしも、あの世にゆけたなら」は、大好きなサウンド・トラック盤です。

           
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          未来世紀ブラジルBRAZIL

          2015.01.08 Thursday 00:11
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            JUGEMテーマ:映画の感想
            未来世紀ブラジルBRAZIL(85年イギリス)監督テリー・ギリアム
             
             私はキャッチコピーに弱い。例えば、「アフリカ版シンドラーのリスト」とか「北欧版ツイン・ピークス」等の文字を見ると、必ずと言っていいほど、釣られてしまいます。
             さて、今日紹介する作品のキャッチコピーは、「裏カッコーの巣の上で」。これもそそられるコピーでした。
            監督のテリー・ギリアムは、あのモンティ・パイソンのメンバー。鬼才とも問題児とも言われていますが、彼の最高傑作と断言できる作品です。
             官僚が支配する近未来を舞台に、奇想天外な闘いが繰り広げられます。「カッコーの巣の上で」はもちろん、チャップリンの「モダンタイムス」や「時計じかけのオレンジ」を想起させる作品ですが、その中でも最も希望のないダークな作品に仕上がっています。
             ハッピイエンドにして、大衆受けを目論んだハリウッドと戦い、勝利した作品です。

             
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            イル・ポスティーノ IL POSTINO

            2015.01.05 Monday 23:25
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              イル・ポスティーノ IL POSTINO(94年イタリア、フランス、ベルギー)監督マイケル・ラドフォード
               
               労働者を主人公にした映画は、美しい作品が多い。特に、郵便配達員は、人々の想いを届ける仕事であり、使命感に燃えた主人公の姿は絵になる。
               この「イル・ポスティーノ」は、1950年代、ナポリ湾の小島を舞台に、祖国チリを追放された実在の詩人パブロ・ネルーダとネルーダに郵便物を届けるために雇われた青年マリオとの交流と友情を描いた作品です。マリオの詩への目覚めや島一番の美女との恋は、マリオの一途さが胸に沁みます。
               主演のマッシモ・トロイージは、撮影中に心臓病に犯され、彼はロケ中に倒れたが、余命いくばくもない生命をこの1作に捧げ、撮影完了の12時間後に41歳の若さで亡くなりました。

               
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              フィオナが恋していた頃THIS IS MY FATHER

              2015.01.04 Sunday 23:34
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                JUGEMテーマ:映画の感想
                フィオナが恋していた頃THIS IS MY FATHER (98年アメリカ)監督ポール・クイン
                 
                   “泣ける映画”というのがありますが、私の場合は、“涙が止まらなかった映画”というのがあります。今、思いつくのは、2本です。1本は、中国映画の「再見ツァイツェン」ですが、もう1本が、今日、紹介する「フィオナが恋していた頃」です。
                   病床の母親(フィオナ)の秘められた青春と自分のルーツを知るために、シカゴからアイルランドへ渡った高校教師が、村の老婆から語られた若き日のフィオナと青年の恋。現代の感覚で見れば純愛なのですが、半世紀前のアイルランドでは、呪いと信仰が人々の価値の中心にあり、閉鎖的な村で起きた哀しい運命の物語でした。
                   この映画を観た時は、自分自身を重ね合わせて観てしまい、涙が止まりませんでした。
                 音楽は、ドーナル・ラニーが担当しています。

                 
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                サンロレンツォの夜LA NOTTE DI SAN LORENZO

                2015.01.04 Sunday 22:46
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                  JUGEMテーマ:映画の感想
                  サンロレンツォの夜LA NOTTE DI SAN LORENZO(82年イタリア)監督パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟
                   
                  この兄弟監督の作品だったら、「父/パードレ・パドローネ」(77年)も「カオス・シチリア物語」(84年)も「グッド・モーニング・バビロン」(87年)も大好きです。
                  「サンロレンツォの夜」は、1944年第2次大戦下、ナチスの支配するトスカーナ地方の農民たちの残酷な運命を一少女の想い出として寓話さながらに描いています。戦争という残酷な事実を題材にしながら、人々の愛と勇気を描いた愛おしい作品です。

                   
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                  デリカテッセンDELICATESSEN

                  2015.01.03 Saturday 00:19
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                    JUGEMテーマ:映画の感想
                    デリカテッセンDELICATESSEN(91年フランス)監督ジャン=ピエール・ジュネ、マルク・キャロ
                     
                      核戦争後のパリの肉屋を舞台とした騒動をブラック・ユーモアたっぷりに描いた作品です。妻に「スリラー?」と聞かれて、「コメディ」と答えたが、どちらも不正解のような気がします。強いて言えば、「近未来ファンタジー」と言えるような作品です。個性的な登場人物もそれぞれ魅力的ですが、主人公二人が演奏するチェロとノコギリのハーモニーが一番の見どころ(聴きどころ)かも?
                     この作品は、ジュネ&キャロの初長編作ですが、監督の一人ジャン=ピエール・ジュネは、2001年に「アメリ」を大ヒットさせています。

                     
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                    ル・バルLe Bal

                    2015.01.01 Thursday 23:51
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                      JUGEMテーマ:映画の感想
                      ル・バルLe Bal(82年フランス・イタリア・アルジェリア)監督エットーレ・スコラ
                       
                      シネマスクエアとうきゅうで「私生活のない女」を観た時に、次回作「ル・バル」の予告編を観て、どうしても観たくなってしまい前売り券を買いました。
                      映画の舞台は、83年パリの下町のダンスホールです。プロローグの登場人物の登場シーンから、魅せられてしまいます。美男美女は出てきませんが、とりどりに着飾った個性的な中年男女が次々と登場します。そして、カメラはこのホールから一歩も外へ出ず踊る男女を撮り続けます。そして、113分間、一切セリフは登場しません。そう、セリフのないトーキー映画なのです。
                      「時代は、1936年の人民戦線から、ナチスによる占領、コーラとジルバのアメリカかぶれ、アルジェリア戦争とロックンロール、5月革命の後のビートルズへと回想を始めるのだ。」(ビデオ解説より)
                       1か所のホールだけで撮影されているのに、こんなにカラフルで、セリフがないのにこんなに雄弁な映画は観たことがありません。

                       
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                      Calender
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