『祈り三部作』ジョージア映画

2018.08.26 Sunday 23:29
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     〈祈り〉1967年、〈希望の樹〉1976年、〈懺悔〉1984年

     テンギズ・アブラゼ監督作品を岩波ホールで観てきました。

     11:00にスタートして、終了が18:10と7時間を超える超ロングランの三部作でした。

    今まで劇場で観た作品の最長時間は、イングマール・ベルイマン『ファニーとアレクサンデル』の5時間40分(やはり岩波ホールでした)でしたが、3本立てとはいえ劇場滞在最長時間でした。しかしジョージア(グルジア)の美しい風景を舞台にした『祈り三部作』は、それぞれが魅力的で観る者を飽きさせない作品でした。

     〈祈り〉日本初公開は、山岳地帯に住むキリスト教徒とイスラム教徒の因習と対立を描き、人間の尊厳と寛容を描いています。モノクロームの絵画のような美しい作品でした。

     〈希望の樹〉は、美しい娘と青年の純愛を打ち砕く、農村の古い掟と因習を描いています。

    前半で村のはみ出し者や厄介者と描かれていた人物たちが実はまともで、村全体が若い二人を切り裂き無残な最期を迎えます。集団心理の恐ろしさを感じる怖い作品です。

     〈懺悔〉は、架空の地方都市で、市長の独裁により、多くの市民が粛清されていく怖い作品です。スターリン時代を描いたといわれ、後にソ連のペレストロイカを象徴する作品となりました。

     これらの三部作は、製作から上映まで多くの困難を乗り越えており、三部作の完結までに20年近くの歳月を要したといいます。

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    category:100本の映画 | by:j-k-nolen-cincomments(0) | -
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